ウイルス感染をきっかけにしたかぜ症状から、急性扁桃炎(主に細菌感染)を起こすことがあります。この場合は抗生剤を主体とした内服治療を行う必要があります。
稀に増悪すると膿が溜まった扁桃周囲膿瘍に進展することがあり、穿刺排膿や入院加療を行う必要性が出てきます。
多くのかぜ症状は自然に軽快もしますが、症状が長引いたり悪化していく場合は急性扁桃炎の可能性がありますのでご相談下さい。
(治療)
1. 抗生剤、抗炎症剤などの内服
2. 鎮痛剤
3. 経口ステロイド薬(症状に応じて)
4. 外来通院下で抗生剤の点滴、補液(重篤度に応じて)
5. 切開排膿(膿がたまった時)
ノドに炎症や癌などの悪性病変がなくても、何かがつっかえる・ヒリヒリするといった違和感が慢性的に続くことがあります。
これは病気であると言えませんが、慢性的な違和感は日常生活や集中力を妨げる原因になり、治療が必要になる場合があります。
当院ではまず背景に炎症や癌などの疾患がないかを確認した上で、必要に応じて漢方薬やうがい薬などの対症療法を行います。
喫煙や職業上の声の酷使などが原因で声帯粘膜が浮腫状にむくんで、声がれや声質の変化などの症状を起こすことがあります。
一般的に命にかかわることはありませんが、上に挙げた症状が原因で社会生活の制限や日常生活の満足度が低下することにつながりますので、症状が続く場合はご相談下さい。
長年の喫煙や飲酒習慣が原因で、ノドに癌を発症することがあります。また上記のリスクがなくてもウイルス感染/潜伏により咽頭癌に進展することもあります。
血痰がでる、声がれがだんだんひどくなる、飲み込みづらくなる、違和感がますます強くなる、といった症状がある方は、一度ご相談下さい。
当院では頭頸部癌を専門とする医師による診察と内視鏡などの検査を行います。