鼻の疾患

内服と定期的な処置が大切です

副鼻腔炎

症状

副鼻腔炎 症状

● 鼻水

● 鼻づまり
● 頭痛、顔面痛
● 鼻の中に悪臭を感じる
● 匂いがわかりづらい(嗅覚低下)
● 鼻水がのどに落ちる(後鼻漏)
● 痰や咳


副鼻腔炎とは、かぜ症状の後に細菌や真菌(カビ)が副鼻腔と呼ばれる頭蓋骨の空間に感染した状態を指します。いわゆる「蓄膿症」とも呼ばれ、アレルギー性鼻炎が元々ある場合や免疫力低下している状態であると、感染を起こしやすくなります。

急性に起こる症状と、感染後1ヶ月以降に生じる慢性の症状があります。

治療は、吸入ネブライザーと抗生物質の内服が基本です。症状の改善が乏しい場合には手術が選択されることもあります。その場合は、ご相談の上で高次機能の病院にご紹介させていただくこともあります。

子供の場合には、「蓄膿症」が長引くと中耳炎の原因になることがあるので、発症1-2週間以内を目安に治療を開始することをお勧めします。

治療

  1. 鼻から副鼻腔にある鼻水をきれいにする処置
  2. 抗生剤が入ったネブライザー治療(※1)
  3. 内服薬の処方(抗生剤や副鼻腔の粘膜を正常化するお薬など)

(※1)ネブライザー治療:霧状の薬剤を鼻・口から吸入することによって患部に直接薬を当てるものです。ネブライザーを行うことにより患部に効率よく薬を作用させることができます。つまった鼻の通りを良くしたり、鼻汁を出しやすくしたり、鼻腔粘膜の腫れなどを鎮めます。

上顎洞癌/鼻腔内腫瘍

症状

● 鼻づまり
● 断続的な鼻出血
● 顔面腫脹
● 顔面痛


鼻は、アレルギーや副鼻腔炎などの炎症性疾患だけでなく、腫瘍(癌など)が稀に発生することがあります。内服や点鼻薬を使用しているにも関わらず、鼻づまりや鼻血が続く場合は腫瘍が原因になっている可能性が考えられます。内視鏡検査やCTを含めた画像検査を検討することがあります。

鼻骨骨折

症状

● 鼻の変形
● 鼻出血
● 鼻づまり


顔面打撲などで鼻に外力が加わると、鼻骨が骨折し変形の原因になることがあります。発症2週間以内は外来で局所麻酔下の整復が可能ですが、2週間を経過すると全身麻酔での整復手術が必要となり、その場合は高次機能病院へご紹介させて頂きます。

鼻出血

鼻の粘膜にも複数の動脈が合流する部位があり、慢性的な刺激や抗凝固剤の内服で断続的な鼻血の原因となることがあります。当院では必要に応じて、粘膜焼灼やガーゼ留置による止血処置を行います。